

お名前はKohei Fujiiさんカリフォルニア在住の日本人のルシア−さんです
HPはこちらから
http://kfguitars.blogspot.jp/
アメリカに渡り、Taku Sakashta(坂下拓)さんの所で長年にわたり
ギター作製の勉強をされた方です。
拓さんが作りかけだったギターの最終仕上げもされた熟練ルシアーさんです。
現在は本職を別に持ちながらパートタイムとしてルシアー業を継続されています。
その道に詳しい方はこの名前を聞くと知らない人はいないかも?
Smoky Signal Audio社のオーバードライブペダル
koheiさんはまさにこのオーバードライブペダルの設計者さんなのです。
私とkoheiさんとの出会いは彼のHPでした。
実は以前ブログに書きましたが三木楽器にて出会いのあった
ルシアー藤井圭介さんのギターが結果としてご縁がつながらなくて
手元に来ることがありませんでした。
そのギターはOMのマホのものだったのですがとても残念な思いでいました。
並行してSJかMDの大きさのギターとのご縁も探していたのですが
それは、かの江端さんのDに発端がありました。
これも日記に書いた通りebataギターとしての本来の鳴りが
経年の劣化で出し切れていなかったギターとご縁を頂いたのです。
その後、紆余曲折があってリペアーに出すのですが結局楽器店に
お戻しすることになりました。
私はそのネームバリューで良い音と判断することは
危険だと思っていて実際に自分の耳で確かめて
自分が求める音になっているかを大切にするよう努めています。
そんなわけでebataギター2本目となるはずだったDカッタウェイとも
ご縁が続くことはなかったのです。
そんなことが重なった時ネットをさまよっていました。
いろんな意味で悔しかったのだと思います。
だから キーワードは 「藤井・MD」でした(笑
その時にまさに偶然ご縁があったのが ルシアーkohei Fujiiさんでした。
まさに「Fujii MD」
HPを覗いた時にくしくも、MDが出来上がるタイミングでした
どんな音がするのか、どんなギターなのか そしてこの人はどんな人なのか
ネットを駆使してまた人の繋がりを頼って調べられるだけ調べました。
ネットの世界では正しい情報ばかりでないことは
仕事がら良く理解しているつもりです。
おやじとしては初めて出会った方ですから当然警戒もします
Koheiさんも私を知る由もありませんのでそこには信頼関係はありませんので
警戒されていたことと思います。
それでも、結果的にそのデザイン、そしてyoutubeから聞いたその音に
これなら自分が思うMDにちがいないとコンタクトを取ることにしたのです。
(ある意味無謀ですよね、koheiさんのこともギターのことも実際に自分の目で
確かめることも出来ないままでしたから)
コンタクトを取って直ぐにkoheiさんからのお返事で拓さんとのつながりのこと
ヒルズバーグのギターショーにも出品されていたことなどを教えてもらい
またタイミングよく次に取りかかるギターについては
特にまだ誰からのオファーもないので2013年のギターショーに
出品を見込んで作り出そうと思っている所で
おやじのオーダーがあるなら作ってもいいと返事をもらいました。
普通なら見ず知らずの人間からのオーダーです
作り手としてもキャンセルのことも考えて手付金を求められるでしょうが
koheiさんはそれも必要ないと。
そしてその価格はっきり申し上げにくい、
また今この場では申し上げたくないのが私の思いです。
もしkoheiさんにオーダーを考える時がこられたなら
直接ご本人さんにお聞きください。
あなたのギターの世界観が変わると思います。
もちろんいい意味ですから安心してください。
紆余曲折 ある意味「人間万事塞翁が馬」
最後に素晴らしいギターとのご縁を頂けたと思っています。
ブログにも再三書いてきました気になるギターは確かにあります。
バラニック・KenOYA・ライアン・オルソンetc
しかし、音もさることながら演奏性が自分にぴったりくるものでないと
使いこなせません。
そう言う意味でも Kohei Fujiiギターはすべてを満たすギターと言って過言でない。
決して自分がオーダーしたギターに舞い上がっているわけではありません。
過去それなりに、多くの人が良いと言われるギターは弾いてきたつもりです
また名だたるルシアーさんのギターも愛用もしてきました。
自分の中に自分が良いと思うギターの基準はもっているつもりでもおります。
できることなら、あなた自身に実際にFujii MDを手に取って弾いてもらいたい
何をおいても体験してもらうのが一番いいと思うからです。
日本にはkoheiさんの鉄弦ギターはおやじの1本しかありません。
ちなみに、昨日 ギタ友のオルカギターリペアーチーフohtaさんが
このFujii MDを弾きにこられました。
彼をご存じの方はわかるとおもいますが、ある意味オタクを超えて
フェチの部分があるほどギター本体にうんちくのある方です。
彼もebata-D、masada とルシアーさんのギターを弾いていて
masadaギターもオフ会に参加のみなさんが良いと言われる完成度の高いものです。
そのohtaさんが舐めるように隅々まで作りも音も確認され
演奏を始めると小一時間演奏が止まりません。
弾き終わった後に、心にオーダーの決心の火がついたようです。
彼がそんな短時間でオーダーを考えてみようか と思われるくらいです
koheiさんのギターのポテンシャルは十二分にご理解いただけるかと思います。
最終スペック書いてみますので参考になれば幸いです。
参考の音源は一番最後、インプレと共に
ルシアー Kohei Fujii
デザイン Taku Sakashitaモデル
オプション べベルコンター
ネック構造 トラスロッド&ダブルカーボンロッド
(サイドダブルレイヤーと相まって前に前に音がでます)
ネックジョイント ボルトジョイント
ブレイシング TakuSakashitaデザインXブレイシング
ライニング ソリッド
(S&Bとサイドをつなぐ部分 加工しやすい蛇腹状になっていることが多くソリッドは少ない)
TOP材 カルパチアン・スプルース(アディロンライクの特徴です)
S&B材 キング・ウッド(マダガスカル・ローズに音の特徴が似ています)
(サイド ダブルレイヤー キングウッド&メイプル)
ネック材 キューバンシダー 3ピース構造
(ロープロファイル仕様)
ブリッジ マダガスカル・ローズ
ブリッジピン エボニー
ナット・サドル 牛骨
チューニングマシーン GOTO 510
スケールレングス 645mm
ナット巾 44mm
ヘッド角 12度
ボディ厚 最大114mm
塗装 ウォーターベースアクリルラッカー仕上げ
後編へ続く